「人の死」に向き合い、遺族とのお別れの時間を大切にする葬儀屋の仕事。故人を少しでも、心残りなく送り出すために、真心を込めて仕事をするというイメージがあります。式の準備や司会を行うのはもちろん、役所やお寺、火葬場など、関係箇所への手配、遺族との式の内容の打ち合わせなど、業務は多岐にわたります。近年では葬儀のニーズも多様化。遺族の希望や想いに沿って動くことが求められ、各方面と調整しながら葬儀を準備していきます。大変ではありますが、遺族から感謝されることも多く、とてもやりがいのある仕事です。この記事では葬儀屋・葬儀社の求人情報をお探しのみなさんに向けて、葬儀屋の仕事内容や会社選びのコツをご紹介していきます。 葬儀屋の求人情報を見ているけれど会社ごとの違いがわからない、そもそも葬儀屋ってどんな仕事をするのかわからない、など葬儀屋への就職・転職をご検討中でお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。目次葬儀屋の求人状況は?まずは、葬儀屋の求人状況について見ていきます。都市部は葬儀会社の数が多く、求人も多い 葬儀屋の求人状況は、地域や企業規模、エリアによってさまざまです。葬儀屋は人間の最期に立ち会う仕事。よってたくさん人が集まっている都市部に行けば行くほど葬儀屋の数も多くなり、求人もたくさん出ています。例えば東京や神奈川など都市部に所在する大手葬儀会社の場合、毎年新卒採用の求人を出しているケースが多いですし、大手でなくても定期的に社員を募集していることでしょう。地方では求人が見つけにくいが、チャンスは十分にある一方、地方では親戚だけで集まって自宅で葬式を行う風習が残っている地域もありますし、家族経営の小さな葬儀屋も多いため、都市部に比べるとなかなか求人を出していないことが多く、見つけにくい状況です。しかし、地方の中堅企業では定期的に正社員の求人募集もあるので、全体でみると比較的求人が出ており、応募するチャンスがある業界といえるでしょう。 葬儀屋の就職先にはどんな会社があるのか?葬儀屋になるためには、まずは葬儀を営む葬儀会社や冠婚葬祭会社に就職するのが一般的です。全国に展開する大手企業から、関東地方や近畿地方などエリア中心で展開する企業、地域密着型の企業など形態はさまざまです。代表的な葬儀会社としては以下の3社が挙げられます。 平安レイサービス株式会社 神奈川県を中心に展開する冠婚葬祭会社。葬儀のみならず、結婚式なども行う。総スタッフは正社員、アルバイト、パートを合わせて総勢1,000人を超える。燦ホールディングス株式会社専門葬儀社最大手の「公益社」を中核とするグループ会社。葬儀会社として初めて株式上場 し、現在は数少ない東証一部上場企業。グループ全体で700人の従業員がいる。こころネット株式会社福島県に本社を置く冠婚葬祭会社。冠婚葬祭のみならず、石材事業や互助会事業の会社を統 合・子会社化するなど、業務の拡大を図っている。グループ全体で500人の従業員が働く。葬儀屋の求人に応募したい!会社選びのポイントは?葬儀会社は国内に数千事業あり、会社によってさまざまな特徴があります。どの会社に応募しようか、悩まれる方が多いと思いますので、会社選びのポイントをご紹介します。働きやすい環境か葬儀屋は基本は365日24時間体制で、心身ともにエネルギーを伴う仕事です。人が亡くなればすぐに関係各所への手配をする必要がありますし、突然ご遺体の搬送依頼がくることもあります。また、葬儀を行うにあたって、準備の際には亡くなった人と向き合ったり、悲しみに暮れる遺族と接することで、精神的にも大変なことがあるかもしれません。また、葬儀会社は土日祝日も関係なく出勤する業界です。勤務体制をチェックする際は、例えばシフト制をとっていたり、有給消化を推進していたりと自身の健康を損なわない環境で仕事ができるかなどを確認するとよいでしょう。残業手当や寝台手当などの特別手当があるかどうかチェックすることもポイントです。企業理念や企業文化、コンセプトが自分とマッチしているか企業によって大事にしている理念や文化は異なります。例えば地域に寄り添った葬儀を行っている会社や、大規模な葬儀で故人とのお別れを悔いなく行うことを掲げている会社など、会社によって扱う葬儀の規模も異なれば、考え方や理念も異なります。近年では、新型コロナウイルスの影響で葬式の形も変化。大きな規模では、故人に関係があった人を多く受け入れるような葬式は少なくなり、そのほか遠方にいる親戚の参列も難しくなっています。このような状況で、参列人数を限定した葬式や、親類のみで執り行う家族葬が主流になりつつあるなか、葬式の規模や費用を最小限に抑えた小規模サービスを行う葬儀会社も増えてきています。自身がどのような葬儀に関わりたいかをイメージし、会社選びをするとよいでしょう。未経験者歓迎かどうか葬儀業界は「人の死」と向き合うという特殊な業界のため、仕事を経験したことがある人は決して市場に多くいません。しかし、未経験者歓迎の求人が多いのも事実です。「人の想いに応える」「人に寄り添う」という点では、営業職やサービス業、接客業にも通ずるものもあり、これらの経験がある人は採用される可能性は十分にあります。また、年齢を重ね様々な人生経験をしたことも有利に働くことがあり、企業によっては転職者を積極的に受け入れるところもあります。未経験者歓迎ということは、社内での教育環境が整っているという証でもあるので、葬儀屋の求人情報を見る際に未経験者歓迎の記載があるか確認してみてくださいね。葬儀屋の求人に応募したい!就職までの近道は?葬儀屋の求人に応募しても、必ず応募した会社に就職できるというわけではありません。そこで、葬儀会社に就職する上での近道を2つご紹介します。1. 専門学校を卒業し、葬儀会社に就職する美容師やネイリストなどの専門学校があるのと同様に、葬儀にも専門学校が存在します。葬儀の専門学校に通うことで、卒業生の就職実績のある会社など、葬儀会社の紹介をしてもらうことができ、自ら求人情報を探す必要がなくなる可能性があります。2. 葬儀屋でバイトをする葬儀屋の求人情報の中にはアルバイトとしての求人も多くあります。先に述べた通り、葬儀業界での職務経験がある方は市場に多くはありません。まずは葬儀屋でバイトとしての経験を積むことで、正社員での求人に応募する際に受かりやすいという可能性があります。業界への興味が少しでもあれば、アルバイトから経験し、働き続けられるかどうかを見極めることも必要です。まとめ葬儀屋の求人情報を見て会社選びをする上でのポイントや近道を紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。会社によってさまざまな特徴があり、また日々変化する社会情勢によって葬儀のありかたも変化しています。この記事を通して、ぜひ自分に合う葬儀会社を見つけられる手助けになれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。お仕事が気になった場合は、アドバイザーに聞いてみよう! お仕事が気になる、話をもっと詳しく聞きたいという方はお気軽に「葬儀のおしごと」にお問い合わせください。 業界に精通したアドバイザーが、お仕事について詳しくご説明いたします。