エンバーマー
公開日:
2023-01-09
最終更新日:
2025-08-2
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亡くなった方の体をきれいに整える「エンバーミング」という仕事をご存じですか?最近では、葬儀のスタイルが多様化する中で、この専門技術への関心が高まっています。
この記事では、エンバーミングとは何か、どんな仕事内容なのか、資格が必要なのか、将来性はあるのかなどを分かりやすく紹介します。これから仕事として考えている方や興味のある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。


エンバーミングとは、亡くなった方の体を消毒し、きれいに整えるための処置を行う仕事です。体を衛生的に保ち、見た目も安らかな状態にすることで、遺族がしっかりとお別れできるようにサポートします。
エンバーミングはただの化粧や着せ替えとは違い、専用の薬品を使って体内の血液を入れ替える処置なども行います。これによって腐敗を防ぎ、数日間は美しい状態を保つことができるのです。
この技術は海外では昔から行われてきましたが、日本では近年ようやく認知が広まり始めた分野です。感染症の予防や長距離の移送にも役立つため、災害時や事故のときにも必要とされています。また、家族にとっては最後の時間を穏やかに過ごすために、とても大切な役割を果たしています。
エンバーミングとよく似た仕事に「納棺師」がありますが、この2つにははっきりした違いがあります。
納棺師は、亡くなった方の体を洗い、服を着せ、化粧をして棺に納める役目を担います。これは主に見た目を整える作業で、道具や技術は使いますが、体の内部に処置は行いません。
一方でエンバーミングは、見た目だけでなく体内の処置も行います。防腐処理や消毒、場合によっては修復なども含まれ、専門的な知識と技術が必要です。また、エンバーミングには法律上のルールがあり、専用の施設や資格が求められる点も大きな違いです。
つまり、納棺師は「お別れの準備をする人」、エンバーマー(エンバーミングを行う人)は「衛生的に保ち、遺体全体を整える人」と考えると分かりやすいでしょう。どちらも大切な仕事ですが、エンバーミングの方がより専門性が高い職種です。
エンバーマーは、誰にでもできる仕事ではありません。専門的な技術と強い気持ちが必要だからです。ここでは、どんな人が向いているかを紹介します。
まず、人を思いやる気持ちがある人が向いています。亡くなった方やそのご家族に寄り添い、心を込めて丁寧に対応できることが大切です。人のために何かをしたい、誰かを安心させたいという思いがある人にはぴったりの仕事です。
次に、冷静さと集中力も求められます。処置中は細かい作業が多く、ミスをすると大きな問題につながるため、緊張感を持って取り組めることが重要です。また、感情に流されすぎず、しっかり仕事をこなせる人が向いています。
さらに、医療や生物学に興味がある人にも向いています。人体の仕組みや薬品の知識が必要なので、勉強が苦ではない人の方が成長しやすいです。
最後に、体力や健康面も大事です。立ち仕事が多く、重いものを扱うこともあるため、基本的な体力は必要です。

エンバーミングを仕事として行うには、「エンバーマー」としての専門資格が必要です。日本では「一般社団法人 日本遺体衛生保全協会(IFSA)」が認定する「エンバーマー認定資格」が唯一の公的な資格とされています。
この資格が必要な理由は、遺体に対して高度な処置を行うため、正しい知識と技術が不可欠だからです。人体への消毒、防腐、修復といった作業には専門の薬品を使い、解剖学や衛生学の理解も求められます。医療や科学の知識も活用するため、一定の訓練を受けた人だけがこの仕事に就けるのです。
また、エンバーミングの処置は専用の施設で行う必要があり、資格を持っていない人が勝手に行うことはできません。そのため、興味がある人はまず資格取得を目指すのが第一歩となります。

エンバーマーになるためには、資格を取得する必要がありますが、その受験資格や学歴の条件についても知っておくべきです。
まず、エンバーマーの資格を取るためには、一般的に専門学校で所定の課程を修了することが求められます。特に「IFSA認定」のカリキュラムを提供している専門学校に通うことが条件となる場合が多く、自己学習だけでは資格を取るのは難しいです。
学歴の条件としては、基本的に高卒以上であれば入学可能です。中卒の方でも年齢や社会経験によって相談可能な場合もありますが、多くの学校で高校卒業がひとつの基準になっています。
年齢制限は特にありませんが、専門学校に通いながら学ぶため、ある程度の体力と集中力は必要です。学校によっては社会人や再進学の人も多く、10代後半から30〜40代まで幅広い年齢層が在籍しています。
では、次に気になる「専門学校の費用や学ぶ期間」について詳しく見ていきましょう。
エンバーミングの資格を取るためには、IFSA認定の専門学校に通う必要があります。ここではその費用と学習期間について説明します。
まず、学ぶ期間は2年間が一般的です。学校によっては夜間コースや通信制のプログラムを用意している場合もありますが、基本的には2年間で学びます。授業では、人体の構造、消毒や防腐の方法、心理学、法律知識など幅広い内容を学びます。
費用については、入学金・授業料・実習費などを合わせると、2年間で200万円〜300万円前後が目安です。これは他の専門職と比べても大きくは変わりませんが、実習の多さからやや高めに設定されていることもあります。教材費や資格試験の受験料も別途かかることがあるため、事前に確認しておくことが大切です。
また、奨学金制度を設けている学校もあります。金銭的に不安がある場合は、日本学生支援機構の奨学金や、学校独自の支援制度を活用することもできます。
学費の負担はありますが、専門技術を身につけることで将来の仕事に直結するため、長い目で見ればしっかりとリターンが期待できる職業です。
エンバーマーになるためには、専門学校で学んだあとに「エンバーマー認定試験」を受けます。試験は大きく分けて筆記試験と実技試験の2つがあります。
筆記試験では、以下のような知識が問われます。
・解剖学
・微生物学・衛生学
・防腐・消毒に関する知識
・心理学や接遇マナー
・法律や倫理(死体解剖保存法など)
実技試験では、実際に遺体への処置を行うための技能が評価されます。手順の正確さ、衛生管理、道具の使い方など、実務に直結する内容です。
難易度としては、医療系や福祉系の資格と同じくらいで、しっかり勉強すれば合格は可能です。ただし、医療知識がない人にとっては最初の内容がやや難しく感じることもあります。だからこそ、専門学校で基礎からしっかり学ぶことが大切です。
試験の合格率は公表されていませんが、真面目に授業を受け、実習をこなしてきた人であれば、ほとんどが合格できるように設計されています。重要なのは「人のために頑張れる気持ち」と「地道に取り組む姿勢」です。

エンバーミングの資格を取ったあとは、実際に「エンバーマー」として働くことができます。主な勤務先は、エンバーミングを行う専門施設や、葬儀会社の関連施設です。最近では、大手の葬儀会社が自社内に専用の設備を整えていることもあり、安定した雇用が期待できます。
エンバーマーの仕事は、ただ処置をするだけでなく、ご遺族への説明や相談対応も含まれるため、コミュニケーション能力も重要です。技術だけでなく、丁寧な接し方ができる人が信頼されます。
気になる収入についてですが、初任給は月20〜25万円程度が一般的です。経験を積んでいくと、年収400万〜600万円程度を目指すことができます。技術力や対応力に優れていれば、現場の責任者や教育係としてキャリアアップすることも可能です。
また、将来的には独立して自分の施設を持つ人や、後進を育てる講師として活躍する道もあります。まだ専門職としての数が限られているため、今後さらに需要が増えれば、待遇や活躍の幅も広がっていくでしょう。

エンバーミングの需要は、今後も確実に伸びていくと考えられています。その理由は大きく分けて3つあります。
まず1つ目は、高齢化社会の進行です。日本は世界でも有数の高齢社会で、年間の死亡者数は今後もしばらく増え続ける見込みです。これにより、葬儀に関するサービスの需要が高まり、エンバーミングもその一環として重要になります。
2つ目は、葬儀スタイルの変化です。昔ながらの短期間の通夜・葬儀から、数日間をかけて丁寧に見送るスタイルへと変わってきています。遠方の親戚が集まるまで日数がかかる場合でも、エンバーミングを行えば遺体の状態を保つことができ、安心してお別れの準備ができます。
3つ目は、災害・事故などの特殊なケースへの対応です。突然の事故や自然災害では、遺体の損傷が激しい場合があります。そういったケースでも、エンバーミングの技術があると、見た目を整えて遺族にとって少しでも心の区切りをつけられるようになります。
これらの理由から、エンバーマーという職業は今後も必要とされ、社会的にも意義のある仕事です。まだ知名度が高くないため、ライバルが少ない今がチャンスとも言えるでしょう。

エンバーミングは、亡くなった方の体を美しく、衛生的に保つための大切な仕事です。エンバーマーとして働くには専門の資格が必要で、そのためには2年間の専門学校で学ぶ必要があります。学費はかかりますが、しっかり勉強すれば誰でもチャレンジできる職業です。
資格を取得すれば、安定した収入と、社会的にも意味のある仕事に就くことができます。高齢化が進む今後の日本において、エンバーミングの需要は確実に高まり、多くの人にとって頼りにされる存在となるでしょう。
人の役に立ちたい、誰かの支えになりたいという気持ちがある方にとって、エンバーマーはとてもやりがいのある選択肢です。興味を持った方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
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