終活に関する資格はいくつもあります。今回は終活アドバイザーと終活カウンセラーに着目して、共通点や相違点を解説していきます。 そのほかにも終活に関係する資格もご紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。目次終活アドバイザーとは?終活アドバイザーとは、死後に家族や友人に伝えたいことをまとめるエンディングノートの作成に関するアドバイス、遺言を残す際に記しておきたい財産分与のことで弁護士などの専門家に橋渡しをする役割、自治体や介護施設などでの講師など、終活に関するさまざまなことを相談する人のことをいいます。社会保険制度や財産管理などの知識を深め専門的にアドバイスを行えるのが特徴です。終活カウンセラーとは?終活カウンセラーは、エンディングノートの作成の助言など終活アドバイザーと行うことはあまり変わりません。ですが、終活アドバイザーよりも知識が少し浅くても活動できるという特徴があります。制度や法律などの知識がなくても名乗ることができます。ですが、自分で勉強をし、理解を深めていくことが求められます。終活アドバイザーと終活カウンセラーの共通点は?終活アドバイザーと終活カウンセラーには、主に3つの共通点があります。その共通点について見ていきたいと思います。終活アドバイザーと終活カウンセラーの共通点その1:民間資格であること1つ目の共通点は、終活カウンセラーも終活アドバイザー、これらの資格はどちらも国家資格ではなく民間資格ということです。終活アドバイザーは「終活アドバイザー協会」というNPO法人の運営、終活カウンセラーは「終活カウンセラー」協会という一般社団法人が運営を行い、資格受験の手続きや受講方法も異なります。終活アドバイザーと終活カウンセラーの共通点その2:活躍する業界2つ目の共通点は、どちらの資格も葬儀業界や介護業界で活躍する人が多いことです。自分の人生の終わりをきれいにするため、自分の「死」と真摯に向き合うエンディングノートの作成については、入所型介護施設でも行われており、職員らがアドバイスを行うこともあります。また、自分の葬儀を自ら考える人も増えてきています。自分の葬儀をどうしたいか、葬儀会社では相談を受けられるサービスもあり、アドバイスをする葬儀会社のスタッフも多く活躍しています。終活アドバイザーと終活カウンセラーの共通点その3:親身に寄り添い、サポートする仕事であること3つ目の共通点は、どちらも人の心に寄り添う仕事ということです。相手の話によく耳を傾け、その人の希望に沿った方向に持って行き、悔いの無い人生の終わりをサポートするという点では、どちらも変わりません。さまざまな人の終活にかかわることで、豊かな人生のいろいろな過ごし方や考え方に触れられ、より深みのあるアドバイスやカウンセリングにつなげることができるのではないでしょうか。 終活アドバイザーと終活カウンセラーの違いは?終活アドバイザーと終活カウンセラーは、3つの点で異なる点があります。ここからはその違いについて見ていきたいと思います。学ぶ内容が異なる1つ目は、学ぶ内容が異なるという点です。終活アドバイザーは、終活カウンセラーよりもより幅広い内容を学習することになります。2つの学習内容を詳しくみていきましょう。終活アドバイザーになるために学ぶこと終活アドバイザーは、終活の基礎知識だけには及ばす、社会保険制度、公的制度の仕組み、葬儀、財産管理、相続対策までの専門知識まで幅広く学習する必要があります。専門知識を身につけることで、専門家の橋渡しがスムーズになったり、より現実的に寄り添ったアドバイスができるようになります。終活カウンセラーになるために学ぶこと終活カウンセラーは、終活アドバイザーよりも身につける知識はあまり求められませんが、相続、遺言、保険、介護、年金、葬儀、供養に関する幅広い知識を学んでいきます。終活の正しい理解が浅く広く学べ、相手に提案する際のプレゼンテーション能力も身につく講座もあるのが特徴です。取得する資格が異なる旨記載2つ目は、終活アドバイザー、終活カウンセラーの資格は異なるという点です。先にも紹介しましたが、終活アドバイザーは「終活アドバイザー協会」というNPO法人の運営、終活カウンセラーは「終活カウンセラー」協会という一般社団法人が運営を行っています。終活カウンセラーの資格取得方法 ・かかる費用 ・取得までの期間終活カウンセラーの資格は1級と2級に分かれています。どちらも全国各地の会場に通学して受講するか、ZoomやYouTubeのオンラインで学習することができます。費用は2級が約15,000円、1級が通学で約50,000円、オンラインが約55,000円です。学習期間は1日6時間、1~3日ほどで全体が学べ、試験は筆記試験となります。終活アドバイザーの資格取得方法 ・かかる費用・取得までの期間終活アドバイザーは級は特に分かれていません。資格取得はユーキャンなど大手の通信教育で学習することができます。費用は会社によって異なりますが、テキストなどの学習費用で約30,000~40,000円、協会の入会金や会費で約10,000円がいります。学習期間は4ヶ月です。試験は在宅受験で受けることができ、マークシートの試験となります。向いている人の特徴が異なる3つ目は、向いている人の特徴が異なるという点です。今までの比較で幅広く終活の知識を身につけたい人は終活カウンセラー、自分のペースで深い知識を学びたい人は終活アドバイザーと感じるかと思います。実際にどんな人が向いているのでしょうか。終活カウンセラーに向いている人終活カウンセラーは、終活に関して身に着けた知識をもとに、コーチングやカウンセリングを行いたい人に向いているといえます。幅広い知識を学ぶために、いろんな視点でのアドバイスができるのが特徴と言えるでしょう。終活カウンセラー資格で得た知識だけでなく、日頃からニュースや社会の動きにも敏感になり、時代に応じたカウンセリングをすることも求められてくるでしょう。終活に関わる資格はほかにどんなものがある?このほか、終活に関する資格には、終活に必要な情報などが理解できる終活ガイド、相談者の悩みに対して的確なサポートができる終活ライフケアプランナー、終活の予算や必要な事柄を診断する終活診断士や、終活士 、終活マイスターなどさまざまな資格があります。自分の興味や関心にあった資格を探してみるのもいいですね。 まとめ就活アドバイザーと終活カウンセラーの違いを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか? どちらも人の心に寄り添い、支える役割を担っており、人の役に立つ大事な仕事です。 本業に活かすことができるだけでなく、高齢化社会において将来性のある仕事なので、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。 最後までご覧いただきありがとうございました。お仕事が気になった場合は、アドバイザーに聞いてみよう!お仕事が気になる、話をもっと詳しく聞きたいという方はお気軽に「葬儀のおしごと」にお問い合わせください。 業界に精通したアドバイザーがお仕事に