葬儀屋の給料について、皆さんはどのようなイメージを持っていますか?仕事がハードな割にはそれなりに給料が低いというイメージを持っている人もいると思います。しかし、葬儀屋といっても多様な職種があり、職種によって給料は異なります。また、会社の規模によって給料は異なってきます。今回は弊社調べでの平均年収・給料を職種別に紹介します。目次葬儀屋の給料は安い?職種別に紹介!葬祭ディレクターの平均年収・給料葬祭ディレクターは、葬儀の依頼を受け、企画から会場の設営、葬儀の司会進行など葬儀全体の進行を管理する仕事です。その平均年収は約380万円です。 生花スタッフの平均年収・給料生花スタッフは、葬儀式場の花祭壇、供花の作成などの準備をします。ただ、色とりどりの花を飾れば良いだけでなく、宗教によっても扱う花や飾り方にも配慮が必要となる仕事です。小さい葬儀社であれば、花屋に外注するケースもありますが、葬儀屋の生花スタッフとして働く人もいます。平均年収は正社員・アルバイト・パートの雇用形態によって異なりますが、正社員は約250万円で、アルバイト・パートは時給800〜1,200円です。納棺師の平均年収・給料納棺師は、亡くなった人のご遺体を棺桶に納める役割を担います。俗にいう「おくりびと」です。ご遺体の腐敗を防ぐためにケアをしたり、死化粧を施したり、最期の姿をきれいにする仕事です。その平均年収は約300万円です。湯灌師の平均年収・給料湯灌師は、その名の通り、浴槽でご遺体を洗う役割を担います。納棺師同様、死化粧を施し、ご遺体をきれいにする仕事です。近年は納棺・湯灌を同じ人が担うようになり、2つの職務は曖昧な部分もあります。その平均年収は納棺師と同様約300万円です。仏事コーディネーターの平均年収・給料仏事コーディネーターは、遺族に対して、仏教に応じた仏壇仏具などの購入などのアドバイスを行ったり、仏壇購入後のお参りの仕方、初盆の迎え方、回忌法要の進め方のアドバイスを行うなど、仏事全般について遺族に寄り添い、一緒に悩みを解決していきます。その平均年収は約300万円です。 終活アドバイザー・終活カウンセラーの平均年収・給料終活アドバイザーは、終活をする人に対してエンディングノートの作成のアドバイスを行ったり、相続後についての財産分与について専門家と橋渡し役をしたり、行政の手続きのため役所の窓口へ同行し、書類を揃える手伝いを行う仕事です。近年は終活の必要性が高まっていることから、終活アドバイザーの資格は広がりを見せています。その平均年収は約400万円です。営業の平均年収・給料営業職は、葬儀を必要とする家族に葬儀の案内をして、葬儀を商品として提供するため各箇所に営業を行います。病院や警察に出向くこともあり、葬儀社と提携を結ぶための営業活動も行うこともあります。営業ノルマなど各葬儀社によって異なりますが、その平均年収は約400万円です。内勤職の平均年収・給料内勤職、いわゆるコールセンターや事務職は、葬儀が入ったときの電話受付や連絡、関連業者とやりとりを行い、裏方として葬儀をサポートします。遺族や業者に対する外向けの仕事のほか、経理や労務などの会社の内部管理の仕事も行います。その平均年収は一般の事務職とあまり変わらず、約300万円です。 勤務形態で給料は異なる!ここまで見てきたとおり、職種ごとに給料は異なりますが、正社員かパート・アルバイトかの勤務形態によっても給料は異なります。正社員の場合正社員だと平均年収は約400万円前後といわれています。月給だと約25万円になります。夜勤に伴う寝台手当や休日出勤手当などがあるため、不規則な勤務体制による手当が重なれば高額な月もあるでしょう。 パート・アルバイトパート・アルバイトでは、平均時給は800〜1,200円といわれています。仕事内容は式場の運営補助や荷物の配送・運搬、電話などの事務など様々で、勤務時間帯により時給も変わってきます。残業代やボーナスは出る?正社員の場合は、規定により残業代やボーナスが出ます。会社の規模や、都会か地方かによって基準は違ってきますが、ほとんどの会社にはそのような制度が設けられています。先ほども説明した通り、夜勤手当・深夜手当なども出ます。葬儀屋の仕事は給料に対して過酷?葬儀屋は物の運搬などの体力仕事も求められ、遺族の対応など接客能力も求められます。そのため、給料に対して過酷な仕事だと言われることが多いです。ですが、そういった仕事の分も給料にきちんと反映されている会社がほとんどでしょう。建設業の現場作業員やホテルのフロント接客業務なども、ほぼ同じくらいの年収です。また、職種によっては他の業界に比べ肉体労働が少ないともいえます。その反面、「人の死」と向き合う仕事なので、精神面でのタフさは他の仕事以上に必要かもしれません。昇格はある?昇格する秘訣は?給料アップの手っ取り早い方法は会社内での昇格です。を葬儀業界の会社にも昇格はあります。昇格する秘訣を以下で紹介します。資格を取る昇格への近道はまず資格を取ることです。葬祭ディレクターは厚生労働省が認定した国家資格です。仏事コーディネーターも資格になりますが、取得には条件などがあり注意が必要です。お墓ディレクターは民間の資格で、お墓に関する幅広い知識が得られます。終活に関する資格の終活カウンセラー、終活アドバイザー、終活士も民間資格です。葬儀業界に就職した際にこれらの資格が役立つ場面も多くあるので、それぞれの勉強の仕方と自分のライフスタイルに合った資格取得を目指してみるのも一つの方法です。 業務の幅を広げるどんな葬儀の規模でも対応できるように業務の幅を広げるのも昇格につながりやすくなるでしょう。大規模な会社では分業制が徹底されていることがほとんどですが、地方の小さな会社では、人員も少ないことから葬儀の運営から事務作業まで一人でこなさなければならなくなります。一通りの仕事を把握しておけば、同じ葬儀業界での転職に有利に働くことがあります。また、さまざまな宗派の葬式を担当できるようにしたり、営業や葬祭ディレクターなど、ほかの職種のスキルも身につければ、汎用性の高い人として重宝されるでしょう。昇格の仕組みが明確な会社に就職・転職する資格を取り、幅広い業務をするようになっても昇給につながらなければ意味がありません。昇給・昇格の仕組みが整っている会社を選ぶことも大切です。勤務年数が一定を超えると昇給につながる制度があったり、資格取得を手厚く支援する会社などを選べば、自分が歩む道が明確になり、それに向かって仕事に熱中できるでしょう。制度や仕組みについては面接時に尋ねれば丁寧に答えてくれる会社がほとんどでしょう。まとめご紹介した通り、葬儀屋の給料は極めて安いというわけではありません。 なかなか馴染みのない業界ではありますが、なくてはならない仕事で、今後も需要のある業界といえます。 そのため業界としても安定しており、また長く働きやすいため、新たに仕事を探している方にとってはおすすめの職業といえます。 この記事が葬儀業界の仕事に興味を持つきっかけとなれば幸いです。 お仕事が気になった場合は、アドバイザーに聞いてみよう!お仕事が気になる、話をもっと詳しく聞きたいという方はお気軽に「葬儀のおしごと」にお問い合わせください。 業界に精通したアドバイザーがお仕事について詳しくご説明いたします。