今回は終活アドバイザーと合わせて紹介されることの多い終活カウンセラーという職業について紹介していきます。残された家族に迷惑や負担をかけたくない、そう考える人はたくさんいらっしゃいます。しかし、何から始めたらいいのかわからないというのが本音。終活カウンセラーはそんな方々の相談に乗ることができる終活のプロといえます。そんな終活カウンセラーについて、詳しく解説していきます!目次終活カウンセラーとは終活カウンセラーは終活を実行に移そうとしている人や、実行に移している人が決めかねたり解決の方法が見いだせなかったりして、心を痛める問題を解決するために話を聞くことで具体化してくれる「終活のナビゲーター」です。一般社団法人である終活カウンセラー協会が主催する民間資格で、終活に関連した教養や知識の度合いによって3段階に区切られた資格が存在しています。2級 終活カウンセラー自分自身の終活ができる程度の知識1級 終活カウンセラー2級 終活カウンセラーの資格を持っていて、他人の終活をサポートできる知識上級インストラクター1級 終活カウンセラーの資格を持っていて、協会が年2回実施する勉強会を受講した人申し込める終活カウンセラー協会認定終活講師養成講座に合格終活カウンセラーになるには終活カウンセラーは一般社団法人である終活カウンセラー協会が主催する民間資格で、認識・理解によって3種類あることは前述しましたが、終活カウンセラーになるにはどうすればよいのでしょうか。2級 終活カウンセラー・1級 終活カウンセラー・上級インストラクター、それぞれの資格について取得する方法を確かめていきましょう。2級 終活カウンセラー2級 終活カウンセラーの資格を手に入れるためには、終活カウンセラー協会のウェブサイトから講習を受けるために申し込まなければなりません。受験料を支払うとテストのポイントが書かれているテキストや練習問題が送られてくるので、試験当日まで初心者でも自宅で勉強しやすくなっています。約6時間の講習会を試験当日に受講した後に筆記試験が実施されるので、2級 終活カウンセラーの資格は1日で手に入れられるのです。受験料は税込で9,970円となっていますが、受験料には試験代金のみならず、お弁当代金も含まれています。1級 終活カウンセラー1級 終活カウンセラーは2級 終活カウンセラーの資格を取得している人で、その上さらに終活カウンセラー協会が実施している講習会・セミナーに出席した経験がある人が申し込める資格です。まず1次試験では、事前レポート提出が必要となり、後日郵送で合否が知らされ合格した後に、2次試験を受けられます。費用は事前審査費が3,000円、受験料が税込で45,000円となっており、受験料には講習代金・試験代金・お弁当代金が含まれ、合格することで上級インストラクターに認定されます。上級インストラクターの試験1級 終活カウンセラーの資格を取得した後、上級インストラクターの資格を手に入れることに挑戦する人が多いようです。資格を手に入れるためには、1年間に2回以上勉強会の受講経験があり、その上さらに終活カウンセラー協会が主催する認定終活講師養成講座を受講しなければなりません。講習時間は下記の通り4日間実施され、その後1日30分程度の試験を受けることになるのです。1日目 10:30~18:002日目 9:30~17:003日目 10:30~18:004日目 9:30~17:00上級インストラクターの受験料は税込250,000円、内訳として試験代金と資料代金が含まれています。終活カウンセラーで得られる知識とは具体的に終活で中心になる項目は、相続のことを税理士に相談したり、事前にお葬式の相談をしたりと、専門家に相談しておくことも大切ですが、なかなか実行できないということがあるのも事実です。もっと身の回りにあることとして、ごたごたしている荷物の整理・乱れた状態にある写真の整理・自分の家やお墓をこれから先どう対処するかなど、時間をおかず速やかにできることもたくさんあります。各人各様の考える方向や何に価値を見出すかが異なっているからこそ、スタートも異なってくるので、忠告や助言することが終活カウンセラーのやるべきことです。前述したようにそれぞれに精通している人が存在して行政の支援もありますが、いったい終活って何から始めたらいいの?と疑問に感じる人はいまだに多いのが実際の情況です。事の成り行きに任せ、十分に考えないで専門家に相談するのに気おくれがすることもありますが、広く浅く最初に知らせることで着手しやすいことを把握して終活を進めやすくなります。終活カウンセラーの年会費とは?2級 終活カウンセラーの資格が認められると、協会に会員登録するとともに月額で400円、年額で4,800円の会費を支払います。終活カウンセラーの資格は各年3月末日に期間が満了して、さらに継続されるため、認定された時期・証書が発行された時期は無関係です。協会は更新するべき月から2ヶ月前に更新通知を会員に送付して、会員は必要な手続きと更新料を支払うことになるのです。会員種別金額(税込)一般4,800円法人10名以上20,000円41名以上25,000円71名以上30,000円101名以上35,000円131名以上40,000円161名以上45,000円191名以上50,000円221名以上55,000円参考:https://www.shukatsu-csl.jp/contents/agreement.html終活カウンセラーの資格が活きる職種終活カウンセラーの資格を取得しても、時間をおかず速やかに仕事へと結びつく訳ではありません。終活は認識されていても、一般的に終活カウンセラーがどの程度知られているかという度合いはまだ成長している段階にあるため、終活カウンセラーで求人を見つけ出そうとしてもあまり見つけ出せないのです。また一連の資格における相対的な位置によっても、職業として通用するかどうかが変わってきます。2級は終活の初心者や自分のために効果的に利用する範囲で有効に使え、相談員・アドバイザーとして業務に従事することで報酬を獲得したいのであれば1級が好都合です。終活カウンセラーとしての認識・理解を、実際に存在する職種と一体化させることで、プラスアルファとなり推奨される仕事について確かめていきましょう。葬儀業界で活躍終活で死についてあれこれと思いをめぐらした場合、葬儀をどのようにするかがきまって問題に挙がるため、終活カウンセラーが活躍する場所としては最適と言ってもいいでしょう。超高齢化で社会の仕組みや構造が変化することで、葬ることに対する一般の人々の価値観が変化すると同時に、葬儀の様式・傾向がさまざまに分かれることで葬儀業界へ別の業界からも企業が進出しています。業界における競争がきわめて激しくなったことで、もっぱら葬る場所を提供するだけでは経営が不可能に近いため、現在重要なものとして注目されているのがサービスで、その場合に終活に対する認識・理解は貴重なものとして大切にされているのです。葬儀社に勤務している人が終活カウンセラーの資格を取得することで業務経験として有効に使え、まだ業界を経験していない場合は就職で他よりも条件がよいように作用することになります。葬儀業界は商品などを市場に出す際、世間に広く知れるような宣伝は差し障りをおぼえてためらわれてきましたが、終活カウンセラーが存在していることでイベントを計画しやすくなり、結果としてますますの顧客獲得にも結びつくのです。保険業界で活躍終活は個人の生涯について、あれこれと思いをめぐらすもので、人生を終える時のために保険をかけることから、保険の人生計画と重なる部分が多くなっています。うまく活用することによって終活カウンセラーの価値が発揮される場面として、保険の営業で終活カウンセラーがはっきりと書きしるされた名刺を渡す場合、会社が企画した終活に関連した勉強会で講義する人を務める場合などが挙げられます。介護・医療業界で活躍高齢者を対象とする福祉と直接の関係がある分野で、終活とも互いに緊密にかかわり合っています。病気に罹り、治療に専念するために休養させることは医師・看護師の役目ですが、生活面の面倒を見ることはヘルパー・介護士の役目です。ヘルパー・介護士が終活カウンセラーの資格を取得することで、利用している人の終活に関連する人生全体という大きな規模の相談にも対応でき、仕事の幅も広がっていくでしょう。終活カウンセラーに向いている人終活カウンセラーは相手の話を聞くことが仕事における大切なことで、相談する人の話を親身になって聞き、話の中から悩みの本質を見極め、ふさわしい回答を導き出す必要があります。疑問のあるところを解きほぐして納得の行くようにする人ではなく、相談する人の考え方に寄り添いながら、ふさわしい専門家への仲立ちをするために最も必要なのは耳を傾け熱心に聞くことです。まずは他の物事に気をとらわれずに心情を集中させ、できるだけたくさん相談する人に話してもらい、集められた情報を詳しく調べてまとめなければなりません。終活を通して周囲の人に貢献したい、終活に関することをしっかりと習得したいといった心構えがあり、人の話を聞くことを苦に思わない人には特に推奨できます。自分が何を決めかねたり解決の方法が見いだせなかったりして、心を痛めているのか理解できていない混迷している人に対して、残された人生を中身がいっぱいに満ちたものにする少しばかりの助力となれるのが終活カウンセラーです。終活カウンセラーの将来性終活カウンセラーの資格が創設されたのが2011年でまだ歴史は浅く、「終活」という単語も2012年の新語・流行語大賞になるなど、ここ最近だんだんと終活に関する考え方がしだいに広い範囲に行きわたりつつあります。ただし、超高齢化社会という点は見逃せず、令和元年版高齢社会白書によると、2018年で65歳以上の人口は総人口の28.1%の割合を占めて、国民の約3.6人に1人が65歳以上です。2065年になると65歳以上の人口は38.4%に到達して、約2.6人に1人が65歳以上になると割り出され、2060年の平均寿命は男性が84.19歳、女性が90.93歳とさらに寿命が長くなると予想されています。参考:令和元年版高齢社会白書(全体版)(PDF版) - 内閣府健康寿命が高齢化し、個人が平均的に100歳前後まで生存することが可能になった時代ともいわれますが、終末期にからだに悪いところがなく丈夫な人も多く、これからは終活に関してあれこれと思いをめぐらす人も増加するでしょう。多種多様な業種が意識して終活に目を向けて動向を調べていることで、領域が広がっていく可能性も大きいので、日本の社会と突き合わせると終活カウンセラーの将来性は高く、社会に貢献する仕事といえるのではないでしょうか。まとめ終活カウンセラーについて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。自分のために資格を取得するのもよし、終活に悩む多くの方のために資格を取得しサポートするのもよし、持っていて損はない資格です。少しでも興味を持っていただけたのであれば、まずは1級から資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか?最後までご覧いただきありがとうございました。お仕事が気になった場合は、アドバイザーに聞いてみよう!お仕事が気になる、話をもっと詳しく聞きたいという方はお気軽に「葬儀のおしごと」にお問い合わせください。業界に精通したアドバイザーがお仕事について詳しくご説明いたします。