葬儀屋さんの仕事は、葬儀の段取りや進行を滞りなく行う仕事です。また、ご遺族の負担をなるべく少なくするようサポートするといった細やかな配慮も要求される仕事でもあります。「葬儀屋さんの仕事は体力的にきつい」「葬儀屋さんの仕事は失敗が許されない」「細やかな心配りなど精神的にきつい」といった声をよく耳にします。はたして、葬儀屋さんは辛いだけの仕事なのでしょうか。今回は、実際の葬儀屋さんの行う仕事内容や1日の流れ、休日に関してやどういった点が辛いと感じるかなどをご説明いたします。葬儀屋さんへの就職や転職を考えられている方は、是非ご参考にしてください。目次葬儀場での仕事内容とは?葬儀場での仕事は、宗教や地域のしきたりなどの違いによって業務も異なります。葬儀社が扱うサービスによっても、対応する内容、業務は違ってきます。また、それぞれのご遺族のニーズや想いに寄り添いながら、サポートするのも葬儀屋さんの仕事の一つでもあります。次に一般的な葬儀屋さんの仕事の流れをお伝えいたします。葬儀屋の仕事の流れ葬儀屋さんの仕事を大きく分けると7つの流れになります1. 葬儀の依頼を受けるご不幸があると、ご遺族や病院・警察等から連絡が入ります。お迎えにあがる時間帯を相談し、寝台車の手配を行います。その際、ご遺体を保全する為のドライアイスなどを用意して、ご依頼先に向かいます。2. ご遺体の搬送・安置ご遺族の希望する場所に搬送し、ご遺体を納棺まで安置します。安置場所は、故人のご自宅か斎場の安置室が多いようです。3. お通夜・お葬式内容の打ち合わせ・見積もりご遺族とのお通夜・お葬式の打ち合わせをします。予算やご遺族の意向に合わせて、斎場や火葬場の確保、また僧侶の連絡や精進落としなど料理の手配なども並行して行います。4. お通夜の手配お通夜では、事前に会場の設置、ご遺体の納棺などの準備を済ませ、お通夜の間は司会進行を努めます。また、お通夜後は、ご遺族と葬儀・告別式の打ち合わせや手配の準備などを行います。5. 葬儀・告別式の手配葬儀・告別式では、役割分担しながら進めますので、チームと連携をとりながら、会場の設置など全体のサポートをします。当日は、会場のチェック、弔問客のご案内、葬儀・告別式の司会進行などを行います。6. 葬儀・告別式終了後のサポート葬儀・告別式終了後、ご遺体・ご遺族・弔問客は火葬場へと向かいます。その間、会場を片付け、会食の準備をします。葬儀後は、ご自宅に同行し骨壷の安置などを行い、ご遺族に寄り添います。またお仏壇、お墓の手配や相談、四十九日法要や一周忌の手配なども受け賜ります。7. その他対応する葬儀の仕事葬儀屋さんの仕事は、その他に対応する手続きの代行、サポートなどの業務を行います。具体的には、喪中ハガキの作成や火葬を行う際の役場への手続き代行などです。葬儀場の1日の流れ宗派や地域の慣習により、流れは少し異なりますが、一般的な葬儀当日の流れとしては告別式火葬場にて火葬骨上げ初七日法要精進落としとなりますので、葬儀屋さんは各サポート、準備、進行などを行います。所要時間は、5時間程度になるので、時間通りに段取りよく業務を行い、臨機応変な対応が必要となります。因みに一般葬の場合は、お通夜などを含めると3日程を要しますが、葬儀社により一日葬などを行っているところもあります。葬儀場の休日事情は?きちんと休める?葬儀屋さんの休日日数は、週休2日制や月5日から月7日など、会社によってバラツキがあります。24時間で対応している会社が、大半ですのでシフト制が基本となり、休日は葬儀があまりない「友引」が休日となることが多いです。お通夜や告別式は、曜日に関係なく行われますので、一般的な会社員のように決まった曜日に休むことは出来ません。またゴールデンウィークや年末年始などは、葬儀が少ない傾向にありますが、一概には言えないので確実に休みとなるとは断定できないのが実情となります。勤務時間に関しても、葬儀が複数入ることやご遺族の都合などに合わせて仕事を進めなければならない為、残業も増える傾向にあります。休日や勤務時間より、強い使命感や責任感が必要になる仕事と言えるでしょう。葬儀場の仕事は辛い?実際はどう?葬儀場での仕事は求められることも多く、肉体的・精神的にも辛いと感じる方もいらっしゃるのは確かです。しかし、ご遺族の想いに寄り添い、故人の最後に相応しい場所を提供できることによって、仕事への自覚が芽生え、葬儀のスペシャリストとしての誇りを持てる素晴らしい仕事でもあるのです。どんな点が、葬儀場の仕事が辛いと言われているの?葬儀場の仕事が辛いと言われていますが、実際どういった面で辛いと言われているのかを具体的にお伝えいたします。肉体面・葬儀社は24時間体制ですのでシフト制が大半です。昼夜逆転のシフトもあることから生活のリズムは崩れやすいです。慣れるまでは中々体力的に辛く感じることもあるでしょう。・休日でも葬儀が重なるなど、急な人員不足により呼び出されることもあります。また、拘束時間が長く、徹夜になることもあります。・ご遺体や棺、祭壇の準備など重いものを運ぶ力仕事が頻繁にあります。葬儀・告別式では、当然立ったままでもありますので、体力に自信がないと難しい仕事です。精神面・宗派や地域の慣習により葬儀の仕方も多種多様ですので、かなり覚えることが多く、失敗も許されないので、非常にプレッシャーを感じやすい仕事と言えます。・ご遺族は悲しみにくれていますので、不用意な発言や不謹慎な行動など、細やかな配慮が必要になる仕事ですので、ストレスを感じ、辛くなる方も多いでしょう。・シフト制であることから、友人・知人との予定は合わせにくいです。また急な呼び出しなどで、予定をキャンセルしなければならないこともあります。葬儀場での仕事は辛いことだけじゃない!感じられるやりがい葬儀屋さんの仕事は、葬儀の依頼から葬式・告別式の段取り、アフターケアまで幅広く葬儀のサポートをする仕事です。覚えることも多く、体力的・精神的にも決して楽な仕事ではありません。しかし、ご遺族からの感謝や葬儀を滞りなく終わらせた充足感などは、何ものにも代え難い、非常にやりがいのある仕事でもあります。葬儀屋さんになるのに決まった資格は必要はなく、道のりは様々です。気遣いや体力、葬儀を勉強したい意欲があれば、就職・転職できるかも知れません。ご興味がある方は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。葬儀場の仕事で向いている方はどんな人?葬儀屋さんは、人の最後に立ち会うといった普段の生活では、味わうことが出来ない仕事です。ご遺族の気持ちを汲み取り細やかな配慮ができること、葬儀は予定通りに進まない時も多いので臨機応変で冷静な判断ができる方などは向いていると言えるでしょう。また覚えることも多いので、仕事に対し真摯に向き合い、勉強熱心である必要もあります。その他、体力に自信があり、生活リズムが不規則でも平気な方やチームワークを大事にする方も向いています。葬儀場での仕事は辛い以上に、日々感謝される”やりがい”のある仕事!今回は、葬儀屋さんの仕事内容や仕事の辛さにも簡単に触れましたが、いかがでしたでしょうか。葬儀屋さんの仕事は、辛いこともあり難しい仕事でもあります。難しい仕事であるからこそ、葬儀のスペシャリストとして誇りに感じることができ、ご遺族に感謝され、尊敬される仕事ではないでしょうか。お仕事が気になった場合は、アドバイザーに聞いてみよう!お仕事が気になる、話をもっと詳しく聞きたいという方はお気軽に「葬儀のおしごと」にお問い合わせください。業界に精通したアドバイザーがお仕事について詳しくご説明いたします。