履歴書の場合、退職理由の記載は一般的に「一身上の都合により退職」などと記載します。しかし職務経歴書には、退職理由を書く必要は、基本的にはありません。ただし企業によっては、退職理由や転職理由の記載を求められるケースもあります。また、次の就職までのブランクがある場合などは、退職理由や転職理由を記述した方がいい場合もあります。この記事では、退職理由や転職理由の記載を求められた場合、どのように記載するべきなのかをご説明いたします。退職理由や転職理由も書き方次第では、応募企業に好印象を与えることができますので、ぜひ参考にしてください。目次まず退職理由・転職理由を職務経歴書に書く必要があるか?職務経歴書は、今まで培ってきたキャリアなどを確認する書類です。ですので、職務経歴書に退職理由・転職理由は、基本的に書く必要はありません。ここでは、退職理由・転職理由を記載しないほうがいい理由をお伝えいたします。職務経歴書の内容がネガティブになる退職理由・転職理由は、人間関係や給料などの不満など、ネガティブな理由になりがちです。また書き方に工夫を加えないと、応募した企業に好印象を与えることができず、不採用となる可能性もあります。企業に退職理由・転職理由の記載を求められるケース以外は、記載しない方がいいでしょう。退職理由を正しく文脈を伝えることが難しい退職理由・転職理由を文章で伝えることは、文章力がないと正しく伝わらない場合があります。また文脈によっては、正しく伝わらず、ネガティブな理由と捉えられ、採用担当に悪い印象を与えてしまうこともあります。退職理由・転職理由は、文章で表現するよりも面談の際に口頭で伝える努力をした方がいいでしょう。退職理由を記載するケースとしないケース職務経歴書に退職理由を記載しなければ、転職活動が不利になるケースがあります。ここでは、退職理由を記載するケースと記載しないケースを具体的にご説明いたします。退職理由を記載するケース退職理由を記載するケースで一般的なケースは3点あります。・親の介護や体調不良、育児などの正当な理由がある場合・勤務した会社の倒産などの会社都合の場合・期間満了に伴う退職などの理由がある場合事情により、退職を余儀なくされた場合で、現在は問題なく働けるのであれば、採用に際して不利になる場合は、少ないでしょう。退職理由を記載しないケース退職理由を記載しないケースとしては、主に「一身上の都合」と言われる自己都合の場合は、記載する必要はありません。自己都合の場合・退職理由の内容がネガティブになる・退職理由を正しく文脈で伝えることが難しいといったことから、記載すると応募企業に好印象を与えにくいといった点が挙げられます。退職理由の明確さと具体性応募企業にとって、前職などの退職理由は採用にあたって、重要になる項目の一つです。特にネガティブな退職理由となると、採用しても同じ理由で退職するのではないかと思われます。ここでは、職務経歴書の退職理由の具体的な記述方法やエピソードなどの活用事例などをご紹介いたします。退職理由の具体的な記述方法退職理由は、志望動機につながるような理由となる場合は、率先して書いてもいいでしょう。例えば「これまでの経験を、新しい環境でも活用できる仕事に就きたい為」や「自己成長のために新しい分野でのチャレンジを志したい為」などポジティブな理由であれば、志望動機としてもプラスとなる退職理由となるでしょう。抽象的な表現の避け方人間関係や労働条件などの不満による退職は、退職理由を悟られない為に曖昧で抽象的な表現に陥りがちです。正直に退職理由を記述する必要はないですが、志望動機と退職理由に整合性があるような記述を心がけましょう。具体的なエピソードや事例の活用退職理由は、エピソードや事例などを交えて、記述すると具体的になり、納得感が増します。ただしネガティブな理由での退職であれば、ポジティブに記述する工夫が必要です。例えば、人間関係による退職であれば、チームワークを活かせる企業に就職したい為などのポジティブに言い換えると、退職理由の印象も違ったものになります。ポジティブな退職理由の表現人間関係や残業などの労働条件への不満というネガティブな退職理由でも、書き方を工夫することで、退職理由の印象は違ったものになります。ここでは、どのような書き方を意識するかなどのポイントをご説明します。ポジティブな要素の強調ネガティブな要素として受け取られることが多い退職ですが、退職することが悪いわけではありません。ポジティブな表現や言い換えをし、志望動機につながるような前向きな退職理由にすると、応募した企業にも好印象を与えることができるでしょう。成長や学びの経験と結びつける職務経歴書では、成長や学びの経験と結びつけるには、具体的な経験などを交えて記述することをオススメします。特に前職などで得た知識や経験を活かせる仕事などで活躍したいのであれば、過去の経験などは、貴重な体験として捉えてもらえるでしょう。また過去の失敗から得た経験やスキルなども、具体例などを活用して記述すると、課題意識や学ぶ姿勢がある人材と判断されることもあります。退職理由に関しても、成長や学びの経験があった事例から志望動機につなげやすくなります。将来のキャリア目標との関連性を示す自分が応募した企業で何を実現したいかを中心に退職理由を記述すると前向きな退職と判断されやすくなります。また前職では、キャリアアップやステップアップが叶わなかった具体的な理由を伝えることで、向上心があると判断され、好印象を与えることができるでしょう。退職理由と職務経歴書の内容の整合性を合わせる退職理由と今まで培ってきた職務の内容との整合性を合わせることで、退職もポジティブに写ります。ここでは、退職理由と前職の成果・貢献の関連性やスキル・経験の継続性について、ご説明いたします。退職理由と前職の成果・貢献の関連性の説明退職理由と前職の成果・貢献を関連づけると前向きな退職と捉えられることができます。志望動機にもつながりますが、前職の成果・貢献を幅広く活用したいためといった退職理由にもなります。特に労働条件に対する不満といったネガティブな退職理由も、チャレンジやステップアップ・キャリアアップと言い換え、前職の成果や貢献を伝えることができ、向上心をアピールすることができます。スキルや経験の継続性を示す方法スキルや経験を幅広く活用したいといった退職理由も前向きな退職理由となるでしょう。この仕事や業務にもっと従事したいが、前職では叶えられなかったといった理由などを記述することで、応募したい企業でも活躍したい旨を伝えることができるでしょう。まとめ今回は、職務経歴書に退職・転職理由を書くべきかどうかをご説明いたしました。基本的には、職務経歴書に退職・転職理由を書く必要はありません。退職・転職理由は、家庭の事情や会社都合、契約満了といった、やむを得ない理由を除いては、書かない方がいいでしょう。しかし、退職・転職理由は、書き方によっては、ポジティブな理由と捉えられ、志望動機にもつなげやすくなり、応募した企業にも好印象を与えることができます。自分の希望が叶えられなかったから退職するのですが、書き方によっては、応募した企業にネガティブな退職として捉えられてしまう可能性もあります。応募した企業にマイナスイメージを払拭するためにも退職理由の書き方は、慎重にしなければなりません。もし書き方で不安がある方は、転職エージェントなどのサービスを受けることをオススメします。多くの就職・転職の相談に乗ってきたプロなので、さまざまなアドバイスや相談に乗ってくれるでしょう。より良い就職・転職活動を進めるために、さまざまな方法を試してみましょう。お仕事が気になった場合は、アドバイザーに聞いてみよう!お仕事が気になる、話をもっと詳しく聞きたいという方はお気軽に「葬儀のおしごと」にお問い合わせください。業界に精通したアドバイザーがお仕事について詳しくご説明いたします。