女性の社会進出が当たり前の現代において、様々な業界で活躍する女性の皆さんがいらっしゃいます。 一方で、力仕事が必要な業種やまだまだ男性社会の業界があるとも言われています。女性は結婚、出産、子育てがあると、どうしても仕事を辞めざる得なくなったりセーブせざるを得ないことがあります。ですが、子育てが一段落するとまた仕事を始める人も多く、会社側も家庭と両立しながら働きやすい環境をつくることが求められています。 今回は数ある仕事の中でも、葬儀屋の仕事における女性の働きやすさや活躍のしやすさを紹介していきます。目次 葬儀屋の仕事は?葬儀屋の仕事は、お通夜・告別式の葬儀の手配や進行を請け負い、施工を行います。具体的には、会場の手配、遺体の安置、献花の準備、遺族との打ち合わせ、宗教などに合わせてお寺への依頼、関係各所への依頼などで、細かいところまで準備・調整を行う必要があります。また、葬儀当日は会場準備や司会進行、葬儀終了後の片付けなども行い、遺族の気持ちにより添いながら、故人をしっかり送り出すまで心細やかな仕事が求められています。葬儀屋の仕事は男性と女性で異なる?業務が多岐にわたる葬儀屋の仕事ですが、男性と女性とで内容は異なるのでしょうか。女性が働きやすい環境は担保されているのか気になるところです。そこで、勤務形態と仕事内容の2つの観点から説明します。勤務形態基本的にはシフト制人はいつ亡くなるか分かりません。それに伴って、葬儀屋は基本的には365日24時間体制です。葬式は土日祝日関係なく行われ、葬儀業界は土日祝日も出勤する業界です。そのため、多くの葬儀会社はシフト制をとっています。朝から夕方までの日勤、夕方からの深夜までの夜勤などがあり、時間の融通を利かせたい人は、シフト制の勤務形態が合っているといえるでしょう。休日が確保できることシフト制の勤務形態をとっていれば、当然休日も確保されます。有給休暇はもちろん、突然の出勤となった場合でも、代休をとれる体制をとっている葬儀会社がほとんどです。また、休日は一般的に土曜祝日ですが、シフト制の勤務形態では、自分の希望する日に公休を申請できます。予定もあらかじめ立てやすいように配慮されている会社がほとんどでしょう。 求人情報をしっかり確認すること勤務形態は、求人票などの情報に書かれていますので、事前に求人情報によく目を通しておきましょう。葬儀業界は突然出勤したり、深夜に出勤するケースもあるので、それに伴う特別手当がおかれている会社がほとんどです。手当がきちんと出るのか、また代休がとれるのか、求人情報をきちんと確認した上で応募をすれば、実際に働いた際のミスマッチも少なくなります。また休日を多く確保したい人は、求人票の「年休」が何日あるか事前にチェックしておくといいでしょう。仕事内容営業営業職は、葬儀を必要とする家族に葬儀の案内をして、葬儀を商品として提供するのが主な仕事です。「このような葬儀プランをいくらで提供できます」と広く案内をし、受注の数を上げるための努力が必要です。人の死に関連する施設、病院や警察に出向くこともあります。葬儀を必要とする家族のニーズに合った提案力も求められます。事務職事務職は基本的にはデスクワークで、現場で働く営業職、葬祭ディレクターをサポートするのが主な仕事です。葬儀で使う書類の準備や、備品の手配、各所との連絡調整、会計処理、電話対応、来客対応などを行います。 受付スタッフ受付スタッフは、お通夜・告別式の事前準備や進行のサポートを行います。また参列者の案内で記帳をお願いしたり、香典を受け取る受付係も行います。基本、受付は遺族側の立場の人や関係者がすることが多いのですが、遺族の関係者にお願いするのに気を遣うということから、葬儀屋のスタッフに依頼するケースが増えています。 葬祭ディレクター葬儀の準備や設営、コーディネートなど、全体的な管理を担当するのが葬祭ディレクターです。葬祭ディレクターの資格は厚労省にも認定されており、「葬祭ディレクター技能審査会」が実施する試験に合格すれば、大きな信頼を得ることができます。資格を持っていなくても実務を経験しながら取得することも可能です。 納棺師納棺師は、故人のご遺体への化粧や清拭などの身の回りのお世話をします。映画「おくりびと」で、ひとたび納棺師の仕事が注目されました。式前に行われる納棺式で旅支度の説明をし、故人をこころよく送り出すために遺族をサポートします。葬儀屋の仕事で女性が活躍できる点このように、葬儀屋は様々な業務を分担して行っています。葬儀屋で女性の力が発揮できる点を具体的に紹介していきます。 心配り・気配り故人を送り出す場である葬式は、非常に厳粛で繊細な場です。男性のスタッフでは気づくことができない式での細やかな気配りは、女性スタッフならではの視点が発揮できるといえます。例えば、小さな子どもが参列したとき、式中おとなしく座っていられるように常に目配せをしたり、母親に対しても、母親が席を外さなければならないとき代わりに面倒を見てあげるなどは、子育てと仕事を両立する女性の力が大いに発揮できる場となります。 場の雰囲気を和らげる式に男性ばかりだと、遺族や参列者も身構えてしまうこともあります。特に女性の遺族が少ない場合や、葬式にあまり出たことがない女性がいた場合などは、不安を抱えてしまう女性も少なくありません。女性スタッフがいることで、話しかけやすい雰囲気ができ、場を和らげることができるでしょう。相談しやすいご遺体のメイクや髪型など、故人の身なりに対する相談は女性ならではの視点が活躍します。最期は綺麗な姿で送り出したいもの。人にどう見られているかを意識している女性のほうが、よりよいアドバイスができるといえます。遺族に寄り添い、親身に相談に乗ることで、遺族の印象もぐっと上がり、葬儀屋自身の信頼にもつながります。葬儀屋の仕事で女性が苦労する点葬儀屋は、女性ならではの活躍の場がたくさんありますが、苦労することもあります。女性特有の悩みではないですが、男性に比べ苦労を感じやすい点として以下2点があげられます。体力を使う仕事が多い式の準備では、式の設営や運搬、祭壇の設置やご遺体の搬送など体力を使う場面が多くあります。また、式中はずっと立ちっぱなしとなるケースもあります。とくに人手が少ない小規模な葬儀屋だと、力仕事がゼロではないことを十分に理解しておく必要があります。 会社できちんと分業されていて、事務職や受付スタッフなどの職種であれば、力仕事をする機会はほとんどありません。また、周りの男性スタッフも「女性に力仕事をさせるわけにはいかない」と思う人が多く、チームワークが求められる現場では、重い物は運ぶのを頼まないなど、男性スタッフのフォローもあることでしょう。勤務体系が不規則葬儀屋の勤務はシフト勤務を採用していることが多いです。昼間からの勤務だと、子どものお迎えに行けなかったり、夕飯が遅くなったりと生活リズムが安定しないと思います。子育てと両立させるには、不規則な勤務は生活リズムを掴めず、慣れるまでは仕事とのバランスをとるのが大変かもしれません。しかし、式の準備や進行に直接関わることが少ない営業職や事務職などの一般的な職種では突然の出勤は少ないので、ある程度バランスがとりやすいです。また、会社によっては子育て中の女性スタッフの夜勤の廃止、自宅待機を採用している会社もあります。まとめ今回は女性が葬儀屋で働くうえで活躍できるポイントをご紹介してきました。 葬儀屋は未経験OKでの求人も多く、今の仕事環境に悩んでいる女性や仕事を探している女性にとっておすすめの業界です。 人生の最期を美しくする素敵な仕事なのでこれをきっかけに興味を持っていただけたのであれば幸いです。 お仕事が気になった場合は、アドバイザーに聞いてみよう!お仕事が気になる、話をもっと詳しく聞きたいという方はお気軽に「葬儀のおしごと」にお問い合わせください。 業界に精通したアドバイザーがお仕事について詳しくご説明いたします。