シフト制とは主にパートやアルバイトで採用されている働き方ですが、実は正社員でもシフト制を導入している企業もあります。 今回はシフト制の種類やメリットを説明するとともに、シフト制で働く正社員の仕事や業界についてもご紹介していきます。自分にとっての働きやすさという観点で、ぜひシフト制の理解を深めていただけたら幸いです。目次シフト制の種類シフト制といっても種類はさまざま。会社の営業時間や稼働形態に合わせ、従業員の勤務時間や働き方も変わってきます。シフト制を採用することで時間による人員調整を図っているのです。シフト制の主な種類は以下の3つがあります。希望シフト制希望シフト制は、会社へ自分の働ける日や時間を申請したうえでシフトが決まるもので、本人の希望に合わせてシフトを組むことができます。メリットは自分のスケジュールを中心に勤務を考えられることです。自分の予定に合わせ希望を出すことができるので、プライベート重視な人にとっては働きやすいでしょう。デメリットとしては、希望通りに申請が通るとは限らないことです。また他の社員との予定調整も行わなければならないので、自分の希望だけを通すと人付き合いも悪くなる可能性もゼロではありません。自分のやりたいことがある人や、2カ所以上で働いている人、プライベート生活に重きをおいている人は希望シフト制に向いているといえます。働く前に会社に自分の事情を説明して、納得してもらったうえで希望シフト制を採用してもらえるとより自分に合った働き方ができるでしょう。 固定シフト制固定シフト制は、一定の曜日や時間帯に出勤時間が決まっている勤務形態です。休みを申請したり特別な事情が無い限り、決まった時間に出勤するので安定したリズムで働くことができます。固定シフト制のメリットは働く曜日や時間が決まっているため、ある程度生活が安定して送れること、自分の予定も組みやすいことが上げられます。デメリットは、急な休みが取りにくいということでしょう。「この人はこの時間に出勤する」と周りからも認識されているので、急な事情ができた場合、代わりに入る人が見つかりにくいということがあります。子育て中の人や親などの介護をしている人など、生活リズムがあらかじめ決まっている人が固定シフト制に向いているといえます。保育園がこの時間から始まるから、デイサービスの送迎がこの時間に来るからという事情と相談しながら、自分の生活リズムに合ったシフトを探すといいかもしれません。フリーシフト制フリーシフト制は、まさに自由に希望の曜日や時間を会社へ申告して働く勤務形態です。ただ希望シフト制とは違い、会社に「自由に勤務時間を合わせることができます」ということで認識されるため、会社の状況に配慮したシフトを求められることもあります。柔軟に対応することが大切です。メリットは、希望勤務日や時間をあらかじめ申告するため自分の予定を立てることでまとまった休みを取りやすいという点があります。デメリットは先の予定が立てにくいことです。ある程度会社に合わせた勤務体制を取らなければならないために、急な出勤を言われることもありますし、シフトが決まっていない期間はなかなか予定を立てることができないのが難しいところです。あらかじめ勤務日を申告する形態のため予定を自由に決めたい人、例えば旅行が好きな人などはフリーシフト制が向いているといえます。数日間の旅行をして仕事に集中するといったメリハリのある働き方を実現したい人などはフリーシフト制を採用している会社を探してみましょう。シフト制で働く正社員の仕事とは?さまざまな業種が出てきたことにより、一般的な働き方となっているシフト制。次からは、シフト制で働くことが多い業界を見ていきます。正社員でもシフト制をとっているため周りの社員とも調整がききやすく働きやすい業界ともいえますよ。葬儀業界葬儀の企画・執行を全般的に行う葬儀業界は、いつ訪れるか分からない人の「死」を扱う業界のため24時間365日体制で稼働しています。日本の伝統行事である葬儀をスムーズに行うために、いつでも対応できるようシフト制の勤務をとっているのが一般的です。葬儀業界は、故人のお通夜・告別式の葬儀の手配や進行を請け負い、施工を行うのが仕事です。遺族との打ち合わせや式の準備、葬儀当日は会場準備や司会進行、葬儀終了後の片付けまで仕事は多岐にわたり心遣いやきめ細やかなサービスが求められます。サービス業界サービス業界は主に接客をメインに行う仕事です。コンビニやスーパー、アパレル販売、介護スタッフなどが主に挙げられます。営業時間も夜遅くまでの営業や24時間営業などが多いので、シフト制をとっています。コンビニ・スーパーで働くスタッフは接客や品出し、レジ打ちなどが主な仕事。アパレルは来客に対して似合った服や希望に合った服を提案し購買に結びつけます。介護スタッフなどの福祉の現場で働く仕事は施設や高齢者などの自宅に赴いて食事や入浴の介助などのサービスをし、生活のサポートを行います。飲食業飲食業はレストランやカフェ、ファーストフード店や居酒屋など多くありますが、夜からの営業だったり24時間営業だったりと形態もさまざまです。お店の忙しい時間に合わせて勤務人数を調整したりするシフト制がよく見られます。お客の注文や料理の運搬を行うホールスタッフ、調理を行う調理スタッフの2つに主に分かれるでしょう。ホールスタッフは接客がメインのためサービス業に近いといえます。調理スタッフはメニューを調理しますが、大手のチェーン店などはマニュアルがしっかりしているため、未経験でも携わることができます。シフト制のメリット・デメリット固定概念にとらわれず柔軟に働けるシフト制に魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。ですが、シフト制の会社で働くことはいいことばかりではありません。ここからは一般的にいわれているシフト制のメリット、デメリットをさらに深くみていきます。シフト制で働くメリットメリットはなんといっても、自分の都合に合わせた働き方ができることです。複雑な現代社会において、人が抱える事情もさまざま。シフト希望で自分の休みたい日や時間を申請しても、何も言われることはありません。昔ほど「仕事中心」の生活ではなくなり、プライベートも詮索されることは少なくなりました。自分の生活に合わせて働くことができるのは最大のメリットといえるでしょう。シフト制で働くデメリット一方で、自分の予定を中心で考えてしまうと、先輩や同僚など職場の周りの社員との人間関係が複雑になってしまうことを招きかねません。周りの人との兼ね合いから自分の希望が通らないこともあります。また、他の人に急な事情が発生し休まざる得なくなったとき、休みでも勤務に入らなければならないことも出てきます。そのため予定が立てにくくなるということがシフト制のデメリットといえます。周りの人との協調も大切にし、自分も他人も気持ちよく働けるように心がけましょう。シフト制の有給・残業代や手当勤務日や時間が一定ではないシフト制では、有給や残業代などの手当が付くのか気になる人もいらっしゃると思います。ここからはシフト制での有給や手当について見ていきます。シフト制での有給有給はシフト制でも発生します。有給は自分の勤務日を指定して休みを申請しますが、シフト制の場合、自分の休みはシフトが出てからでないと分かりません。それに対応できるようにするため、シフトを決める段階で有給を含めた希望を提出したり、有給の希望が休みと被った場合、有給の日を希望日とするということもできます。シフト制での残業代や手当シフト制の場合も、残業代や深夜手当などの手当はもらえます。労働基準法では「1日8時間、1週40時間」が法定労働時間となっています。これを超える労働は、時間外労働とされ、割り増し賃金として残業代を付ける必要があると記されているのです。シフト制でもこれは適用されています。シフト制での仕事を始める前にチェックしたいことここからは、シフト制の仕事に就く前に、あらかじめ確認したい3つのポイントを紹介します。シフト制勤務になれば、あとから勤務形態を変更することはなかなか難しいもの。自分に合ったシフト制の勤務形態を選ぶための参考としてみてください。自分の生活スタイルに合うか最近は、仕事と生活の調和「ワークライフバランス」の観点が注目されているように、自分の生活に支障をきたさない程度に仕事をすることの重要性がうたわれています。結婚、子育て、介護…人生が進むほどライフスタイルは変わってきます。ライフスタイルが変わってもそのシフト制で働き続けられるのか?を念頭に置いて、求人票をチェックしてみましょう。仕事内容が合うか自分の希望で勤務時間を決めることができるからという理由だけでは、仕事を続けられるかどうか分かりません。シフト制では、日曜祝日の勤務や夜間の勤務も伴います。自分の関心のある仕事内容でなければそれが苦痛になることも。仕事内容にも自分の興味・関心、共感を持つことができるかも大切なポイントです。遅刻や欠勤などが起こる可能性が低いかシフト制とはいえ正社員での勤務ですので、無責任に遅刻や欠勤を繰り返すことで、先輩や同僚、他の人に迷惑がかかります。シフト制では遅刻や欠勤はより迷惑がかかるので注意が必要です。それを頻繁にしてしまうと、「信用できない人」とみなされ、最悪クビになってしまうことも考えられます。特に夜遅くまでの勤務で、翌日の朝早い勤務があるなどという形態は無理なく出勤できるか、通勤できる範囲かなども考えておく必要があります。まとめ今回はシフト制で働く正社員の仕事について詳しく説明をしてきましたがいかがでしたでしょうか? 自分に合った業界で自分に合った働き方ができるよう、業界理解や働き方の理解を深めていただければと思います。 最後までご覧いただきありがとうございました。お仕事が気になった場合は、アドバイザーに聞いてみよう!お仕事が気になる、話をもっと詳しく聞きたいという方はお気軽に「葬儀のおしごと」にお問い合わせください。業界に精通したアドバイザーがお仕事について詳しくご説明いたします。