自営業を辞めたいと思ったことはありませんか。自分には向いていなかったと感じたり、忙しすぎて、プライベートな時間がないことに疲れてしまった人もいるでしょう。でも、せっかく始めた自分の仕事を簡単にあきらめられない人もいるのではないでしょうか。この記事では、自営業を辞めたいと感じた時に試したいふり返りかたや、実際に辞める時に必要な情報をお伝えします。参考にしてください。目次自営業で辞めたいと感じる理由とは?自営業を辞めたいと感じる人は次のような理由を挙げています。収益性が低く、利益が見込めないため仕事量が多く、ストレスや負担が大きいため顧客とのトラブルやクレームが絶えないためそれぞれについて理由を詳しくみていきましょう。収益性が低く、利益が見込めないため自営業を自分で起業した場合は利益を上げるまで時間がかかることがあり、その間収益が悪くなります。開業するにはオフィスや店の賃貸料・設備投資・人件費などのコストがかかりますが、コストをなかなか抑えられなかった場合、営業利益は悪化します。最初から潤沢な資金のある自営業者はまれで、担保になる資産がないため融資を断られることもよくあることです。また、原価率が高い場合も利益率が下がります。仕入れた金額に比べて利幅が少ない設定で取引をすると、思ったように収益は伸びません。安くなければ売れないと思い売値を下げすぎると、売れても利がなかったり、逆に不信感から売れなかったりします。収益が低くなる原因は様々ですが、それによって自営業を続けたいモチベーションが下がってしまうのです。仕事量が多く、ストレスや負担が大きいため仕事は自分ですべてこなすことになるため、肉体的にも精神的にも負担が大きくなるのが自営業です。仕事の方針や計画を自分で立てる必要があります。またその計画を実行するのも自分です。会議や上からの指示で決定した方針に従う不満はなくなりますが、失敗も自分の間違いであり、人の経験に頼れずストレスは多くなります。また、売上の良し悪しが自分の生活に直結するため、なかなか休みを取る気持ちになれない人もいます。資金繰りや税務上の計算など頭の痛い事務作業もあって仕事量が多く、お客様に提供する物やサービス以外のことに時間がかかるのです。勤め人には当たり前の福利厚生も自分で用意するため、自営業では利益を重視して自分のケアを後回しにしがちになります。顧客とのトラブルやクレームが絶えないためお客様はお金を払った分の満足が得られなければクレームを言いますし、対応に慣れていない自営業者はトラブルに巻き込まれやすくなります。企業の後ろ盾がある会社と違い自営業者にはマニュアルがありません。苦情に対応するのは自分次第ということになるので、対応に失敗してトラブルを抱えることがあります。最近はネット上での評価を見て仕事を判断する人が増え、残念なことにその評価を悪く書くことをにおわせて要求を通す、悪質なお客もいるのです。本来ならば自分の商品やサービスの向上に時間を使い、満足していただくことを優先したいところですが、どこでも高レベルの満足を得たいために無理を言うお客様はいるので、避けて通れない問題でしょう。自営業で辞めたいと感じた時に行うべきことは?自営業を辞めたいと感じて迷いがある時は、次のようなことをやってみることをお勧めします。自営業で辞めたい気持ちになる原因を知る自営業でやりたいことを再確認する自営業での悩みや不安を相談できる場所を見つけるでは順番に見ていきましょう。自営業で辞めたい気持ちになる原因を知るまずはなぜ辞めたい気持ちになっているのか、自分の気持ちを見つめなおします。何をしたいか分からないと対策も立てられませんから、まずは自分の気持ちに向き合いましょう。辞めたいと思う原因には次のようなことが考えられます。業績不振や収入が思うように上がらない孤独感やプレッシャーを感じる営業においては仕事とプライベートのバランスが取りづらい辞めたい気持ちの原因を自分で分析できたら、まず自分一人でやれることには限界があることも考えましょう。自営業の経営責任はもちろん自分にありますが、アドバイスを受けたり相談することは悪いことではありません。アドバイスを受けても方針を決定するのは経営者です。自営業でやりたいことを再確認する親族から家業を継いだ場合はなぜ継ごうと思ったのか、自分で起業した場合は何をしたかったのか、始めた時を思い出してみると、これからやりたいことを確認するのに役立ちます。同業の企業で働かず自営業になる選択をしたのはなぜか、自営業でなければならなかった理由は何か、自分の強みは何だったかなど、書き出してみましょう。書き出すことで視覚化してみるとより自分の中で明確化します。自営業でやりたかったことが何か分かったところで、次の目標を持ってみましょう。支店を出す、年度予算を達成するなど、実現できそうな夢があるとまたがんばれることがあります。日々の仕事に追われ何をしているのか分からない状態は、人を疲弊させます。一度立ち止まって目標を再認識すると、何をするべきか見えてくるでしょう。自営業での悩みや不安を相談できる場所を見つける次のステップへ進むためのリソースが自分の中にないなら、袋小路から出るヒントを外に求めると良い場合があります。自分の学んできたこと以外の知識や新しい視点を得ることで、自分の仕事にまた違ったやり方を見つけることがあるのです。最近はWeb上に同じ悩みを持つ人のコミュニティや、アドバイスを書く人が開いているSNSなど、あまり深刻に考えず利用できるサービスがあります。また、法律や税務の相談ができたりセミナーに参加することができる、地域の商工会や商工会議所という公的な団体の利用もお勧めです。無料で相談できる窓口もあるので、経営が苦しい時も利用しやすくなっています。自営業の先輩方は同じようなことで悩んできたので、経験からのアドバイスは参考になるでしょう。経営に詳しい専門家の分析やアドバイスをもらうのも、今以上の業績を上げるには有効な手段です。利用してみましょう。自営業を辞めずに自営業を続けるための工夫とは?自営業を続けたいと心が決まったら、次のような改善の工夫をお勧めします。タスク管理を見直し、業務効率をアップする顧客とのコミュニケーションを密にすることで信頼関係を築く専門的なスキルを身につけることで、自分自身の価値を高める販売戦略を見直し、収益性の高い商品やサービスにシフトするそれぞれどのような方法があるのかを見てみましょう。タスク管理を見直し、業務効率をアップするタスク管理は抱えている業務を見えるようにして、進捗を分かりやすくする方法です。良い方法を覚えれば業務の効率は上がります。スケジュールの管理は仕事の基本ですが、管理方法を間違っていたり細かいルールを決めていないと、取りこぼして取引先やお客様に迷惑をかけるのです。タスク管理は次のようなことをお勧めします。タスクの内容を具体化するその作業をいつまでにやるか、どこまでやって完成とするかなど、仕事の期限やゴールを明確にすると、書き出したり管理しやすくなります。タスクに優先順位を付け、やらなくて良いことは選り分けるタスクを「重要性」と「緊急性」を基準に分類すると、優先順位がつけやすくなります。重要性も緊急性もないことは、後回しにすることが可能です。今必要ないことが混ざっていることに気づいて、やらないこともできます。必要な情報も一緒に記載して探す手間を省くタスクを管理するツールには、その作業に必要な資料や連絡先などを一元管理すると、すぐに取り掛かれて便利ですし、時間の短縮になります。マルチタスクを避ける細かい気配りが必要な仕事をいくつも並行して進めると、抜け落ちが出やすくなります。どこで間違えたか確認する手間が増えることもあるため、一つずつ仕事を進める方が効率的な場合があります。向き不向きがあるので、不得意の場合はマルチタスクは避けると良いでしょう。依頼された仕事のタスクと個人のタスクを一元管理する作業管理と個人のスケジュール管理を別々にしていると、どちらかを確認し忘れて用事を忘れたり、二重の予定が入ってしまったりで周囲に迷惑をかけたり、仕事の失敗につながりかねません。一つを見れば分かるように管理することをお勧めします。タスク管理ツールを活用する紙や手帳に書いて管理すると、紛失の危険があったり、資料などをいっしょに管理するのが難しいことがあります。タスク管理用のアプリやツールを利用すると、共同作業をする相手や取引先との情報共有がしやすくなるのでお勧めです。これらのタスク管理方法を使って、仕事の効率を上げましょう。顧客とのコミュニケーションを密にすることで信頼関係を築く方法お取引のあったお客様とは、できれば今後もお付き合いを続けたいものです。それには信頼されるための行動が必要になります。せっかく一度商品やサービスを使っていただいても、何もアフターフォローがなければお客様は最初の感動をだんだん忘れてしまいます。次もまた利用しようと思うような対策が必要です。例えば、お礼のメールを送ったり、ブログやインスタグラム、LINEなどをフォローしていただいた方へクーポンを配布したり、新商品を紹介するなどは効果があります。商品やサービスがマンネリ化する前に、ちょっとした特典をつけてお客様へアンケートをお願いするなど、お役様の声を集めて今後の参考にするのも良い方法です。ブログを定期的に更新するとオーナーの人柄に興味を持って、利用してくださる方が増えることもあります。信頼関係は人を知ってもらうことから始まるのです。専門的なスキルを身につけることで、自分自身の価値を高める方法仕事によっては資格がなくても自営業を始められますが、更にスキルアップすることで自身の価値を高めることができます。何も資格がない人の語る健康のうんちくより、医者などの肩書きがある人の健康情報を大抵の人は信用するものです。権威主義は未だに存在するものなので、資格を取って肩書きを増やし、信頼を得やすくするのも一つの方法です。また、専門的なことを勉強することによって知識は深まり、仕事の内容に変化が生まれるなど自己の成長でより良い仕事ができるようになります。商工会・商工会議所などでセミナーを開催することもありますし、出かけるのが大変な環境ならばオンライン講座や通信教育、書籍での学習もできます。探せば身近なところに学ぶ機会があるのでやってみましょう。新しいスキルを身に付けたらSNSやブログでアピールしてみるのも良い方法です。新たな仕事に結びつくことがあります。販売戦略を見直し、収益性の高い商品やサービスにシフトする方法漠然と営業を続けていては今以上に収益を上げるのは難しいことです。適切な販売戦略を立てて工夫をする必要があります。自分の商品やサービスを選んでもらうためには、自分も選びたいと思うようなものでなければ選ばれないことを意識すると、必要な条件が分かりやすくなります。売上データから何が一番求められているかを分析して、他のお店や会社と差別化できる物やサービスの土台を見つけましょう。そしてアンケートや顧客の要望から工夫の仕方や改善点を見つけて、できることからやるのがおすすめです。更に高度なデータ活用をしようとするならば、専門家のアドバイスを受けると良いでしょう。商工会・商工会議所ではエキスパートバンク事業というものがあり、加入事業者の要望でエキスパートを紹介してくれます。経営戦略のアドバイスを受けることも可能です。また、仕入れや製造の必要な物を扱っている仕事であれば、仕入れ先の見直しや仕入れ価格の交渉をしたり、使用する素材の変更をするなどの、コストの削減が利益率アップにつながります。現代はWebという初期投資が少なくても工夫次第で宣伝のできるメディアがあります。コストを抑えて認知度をアップし、新規の顧客を得るのにおすすめです。これらの身近でお得な物を活用し、収益アップを目指しましょう。自営業をやめる前にチェックしておくべきポイントとは?自営業を続ける努力や工夫をしてみたけれどもやはり継続が難しいとなったら、辞める前の準備をしましょう。次のようなことをチェックします。事業継続の可能性を確認するお金周りについての確認を行う再就職について考えるポイントどんなことをチェックするのか見てみましょう。事業継続の可能性を確認する自営業を辞めたい場合、今やっている事業を誰かに承継できるかを検討しましょう。事業承継とは、営業してきた業態をそのまま誰かに引き継いでもらう方法で、自分にも承継者にもメリットがある方法です。例えば飲食店を事業承継する場合、立地がオフィスに近ければランチ目当ての固定客がいたり、駅に近ければ飲酒目的や飲みの後のシメの客が拾えるなど、来客数の見込みが立てやすくなります。承継者は未知数の場所へ出店するよりリスクを減らせるのです。承継者を今までのお取引先へ紹介することで、仕入れ先は売り上げダウンを防ぐことができますし、利用客も同様のサービスを探さずに済むので、それぞれにメリットがあります。また、自営業に関する債務が残っているときは、返済のことも考える必要があります。自営業は株式会社などとは違って無限責任なので、廃業しても債務が残るのです。事業継承は売却益を債務返済に充てられるメリットもあります。残った債務を返済する必要がありますが、計画を立ててもこれは返済できないと分かった時は、早めに弁護士へ相談することをおすすめします。弁護士事務所によっては、依頼費用を抑える相談に応じる所もあります。費用も気になりますが、まずは必要なアドバイスを受けることが大切です。お金周りについての確認を行う。自営業を廃業した時、税金の支払いはどうなっているか、その後の生活基盤をどうするか、確認が必要です。資金繰りが大変で廃業する人もいるので、お金の問題ははっきりさせておくのが良いでしょう。廃業後は確定申告が必要です廃業後には納税額を決めたり国民健康保険料の算定にも必要になるため、確定申告を行うことになるのです。ただし赤字であれば原則税金を納めなくて良くなるので、確定申告は必要がない場合もあります。事務所の光熱費や廃棄物処理費用など、廃業後に経費が発生することがあるのですが、その場合所得税法によって廃業後に発生した経費は、その年度の確定申告で経費計上できることになっています。また、自営業者は所得税だけではなく個人事業税という税金も支払っています。個人事業税は発生した次の年度に支払うものですが、廃業する場合は廃業日から1か月以内に「個人事業税申告書」を提出し納税するのです。もし廃業時に個人事業税の申告を忘れた場合は、概算した事業税を確定申告で必要経費に算入しましょう。確定申告でも事業税を経費に入れ忘れてしまったら、後々「更正の請求」と呼ばれる手続きで修正はできますが、とても煩雑になります。個人事業税の申告は廃業届と一緒に行っておくと忘れないでしょう。失業保険代わりになる保障を用意しておく廃業したり事業承継した後の生活資金を得る方法を考えておく必要があります。自営業者には失業保険や退職金はないので、それに代わる制度を利用するのです。「小規模企業共済」は中小企業基盤整備機構が運営していて、掛け金を積み立てていた自営業者が廃業したら共済金を受け取ることができます。毎月1,000円〜7万円の範囲で掛け金を積み立てることができるので、無理のない範囲で加入しておくと良いでしょう。共済の掛け金は全額所得控除にできるので、節税にもなってお得です。また、民間の保険会社の所得補償保険も廃業時の生活費補填に使えます。それぞれの保険会社によって内容や特色が違うので、自分に合った保険を選びましょう。自営業は自分で備えをしておくと、廃業するときも安心です。再就職について考えるポイント自営業で働いてきた人には、一般的に再就職が難しいと言われています。雇用されて働くことに慣れた人の中には、次のような偏見があることも考えられるのです。1人で経営をしていた人は扱いづらい年齢的に初心者扱いがしづらく就かせるポジションがない一度事業に失敗しているので能力的に問題があるのではと不安がられるこのような理由で敬遠されることもあるので、根気強く再就職先を探す心づもりが必要になります。ただし、次のような職種は自営業者だった人に向いているのでおすすめです。個人でタスク管理しながらできる営業職小売業の店長職自営業で経験した業界の技術職中小企業・ベンチャー企業の管理職チームワークが必要な仕事は採用側から敬遠される場合も多いので、個人の裁量で動ける職種や、これまでの人材管理経験を活かせる仕事は向いているといえます。再就職をするには自分の向き不向きを考えたり、これまでの経験を振り返って応募する業種や職種を決める必要があります。準備にある程度考える期間を取っておくと、求職活動を始める時にスムーズです。自営業を辞めた後、再就職先を探すために必要な準備とは?再就職先を探す時、次のような準備が必要になります。職務経歴書の作成スキルアップのための勉強や資格取得転職エージェントや求人サイトの活用方法自己分析をして自分に合った仕事を見つける方法面接対策の準備やアピールポイントの整理それぞれの準備方法を見てみましょう。職務経歴書の作成求人に応募するには履歴書と職務経歴書を書いて提出することになりますが、書き方に配慮が必要です。自営業からの転職は、スタンドプレイヤーかもしれない、初心者でもプライド高そう、失敗を引きずりそうなど、偏見を持たれやすいので対策を行いましょう。自営業からの転職は記入の際「なぜ雇用されて働きたいか」を明確にしておく必要があります。たとえば、チームを組んで仕事がしたいスキルをもっと高めたいプロダクトに関わりたいマネジメントに携わりたい将来的を考えて安定した仕事に就きたいなど前向きな希望を前面に出してなぜ就職を目指すのか、どのように活躍したいかをアピールする書き方が必要です。ただし転職理由が「安定的な生活」である場合、「将来が不安だ」という理由をただ書いては、採用担当者の印象はマイナスになるかもしれません。「個人事業での経験を十分積んできましたが、これからは貴社のなかで自身の経験を生かしたい」「さらにスキルを習得して今より大きな舞台で自分の力を試したい」このような就職に向けてやる気のある言葉を使って、その企業で実現したい仕事があることを伝えましょう。採用担当者の印象が良くなる工夫です。また、しっかり自己分析をして、応募する企業が求める要素をしっかり取り入れた内容に仕上げなければ、的外れな内容になります。これまでの実績やスキルなどは分かりやすく数字を入れて、結果を出していることをアピールしましょう。自分で判断して成功したことや、仕事上で工夫したことなどは、企業に有益な人材と判断される材料になります。これまで自営業でやってきた仕事に関わる企業に応募するならば、守秘義務を守った範囲内でも実績を入れておくと、即戦力として期待できると印象付けられるのでおすすめです。さらに以前就職した経験がある時は記載しておくと、組織経験があることで採用担当者に好印象になります。会社勤めを理解している印象を与えるのです。ただし、1人で記入内容を決めて作成すると、見落としがあったり間違った印象を与える部分があっても分かりません。転職エージェントなどを活用して添削を受けると安心です。スキルアップのための勉強や資格取得再就職にあたって使えるスキルを増やしておくと、再就職に有利になります。自営業で覚えたことではできない仕事もあるので、得意な分野を増やすつもりで勉強するのがおすすめです。資格や職業訓練のための学校や通信教育で勉強するのも良いですが、お金をあまりかけたくないならばハローワークであっせんしてくれる職業訓練もあります。申し込みのあった人の中から面接や適性検査などで選考し、受講できる人を決めるので、全員が受講できるわけではありませんが、教材以外は無料で受講できるのでお得です。ただやみくもに勉強をするのではなく、自分が就業したい分野で役立つ資格やスキルの勉強をするようにしましょう。あくまで再就職をしやすくするための手段です。転職エージェントや求人サイトの活用方法再就職の情報収集や対策を立てるために、転職エージェントや求人サイトを利用すると、専門的なアドバイスが得られたり、様々な分野の求人が見られるのでおすすめです。転職エージェントを利用すると、面接カウンセリングで自分の強みや向いている仕事が明確になり、エージェントがマッチングした仕事を紹介してくれるので、適職が見つかりやすくなります。職務経歴書や履歴書の書き方にアドバイスももらえますし、面接の練習が受けられるところもあります。担当者との相性が良ければ、とても良いフォローが受けられるのでおすすめです。外部のアドバイスは自分のスキルの棚卸しにもなります。また、自分の思っていなかった可能性を見つける場合もありますので、利用すると良いでしょう。自己分析をして自分に合った仕事を見つける方法自分に合った就職先を見つけるには、自分の現状を見つめなおす必要があり、そこを失敗すると就職しても違和感があり満足した結果が得られません。分析にはまず、次の5つのことを書き出してみます。なぜ今の仕事に就いたのか。その時なにを理由としたのか今回なぜ転職活動を始めたのか今回の転職で実現したいことは就職先を選ぶ条件をあげるなら何か3つ上げてみる。その理由はなにか就職先を選ぶとき、どんな方向性や観点から探しているか。その理由は何かこれらは一つ一つにそれらしい回答を用意するのではなく、一貫性のある回答になる必要があるものです。計画・実行・評価・改善のPDCAサイクルで、自己評価ができることが重要であり、その反省を活かして何をすればよいかが見えてきます。自分の現状と何をするかが分かれば、次の仕事に向けて活動していきましょう。面接対策の準備やアピールポイントの整理書類選考が通ったら気になるのは面接で何を聞かれるか、どうアピールするべきかです。どんなに度胸がある人でも準備がなければ、伝えきれないことがあったり好印象を与えられなかったりするものです。そのため対策を行うことをお勧めします。自営業者だった場合聞かれやすいことは、次のようなことです。自営業者になる前の仕事は何か・なぜ自営業者になろうとしたのかなぜ今自営業を辞めて就職するのかまた離職して自営業にもどるつもりがあるのか自営業の前に何か仕事をしていたかなどは基本的な質問ですが、会社勤めにマイナスな気持ちで辞めたと思われない答えを用意しましょう。また、親族の跡を継いだならば正直に伝えて、単に言いなりになったのではなく積極的に仕事に取り組んだことを伝えましょう。なぜ自営業を辞めるかの答えは、自己分析結果から前向きな理由を拾い出してアピールしましょう。失敗して逃げたと悪意で見る担当者もいますから、その不安を払拭できる回答を用意するのです。またイヤになったら自営業に戻るのではないか、といういじわるな質問は、揺さぶりをかけるためによく聞かれる質問です。戻るつもりはないことを明確に伝えましょう。志望した企業の仕事で、自分の経験のどの面が活かせるか、ある部門の仕事に挑戦したいがそれは自営業ではできない、といった適切な回答を用意します。相手企業をよく研究するのがおすすめです。面接をする人は応募者の人柄を知りたいし、経験を本人の口で語らせて反応を見たいのです。相手の不安を払拭するため、前向きな回答を用意してアピールをしましょう。自営業を辞めた後に失敗しないためのアドバイスとは?今の自営業を辞めた後の仕事を考えた時、再就職しか道はないのか、本当に後悔はしないのかなど、不安に感じることは多くあります。迷ったら次のようなことを考えてみましょう。自己分析を行い、自分に合った新しい道を見つける自分のことは案外自分で見えていないので、次のステップへ進むために自分を深く分析すると分かることがあります。厚生労働省が職業情報提供サイト(日本版O-NET)「job tag(じょぶたぐ)」というサービスを提供しています。「職業興味検査」や「職業適性テスト(Gテスト)」などを無料で提供しているので、企業の宣伝の入らない公的機関の情報を参考にするのも良いでしょう。自分のスキルを解析することで、次にやりたい仕事が見つかる可能性があります。それは企業に勤めることでできる仕事かもしれませんし、1人でやる方が良い仕事かもしれません。次にやる仕事を考えて、行動をすることをおすすめします。経験を活かして、独立した仕事を始める自営業で行っていた仕事や経験を活かして新しい仕事を始めることもできるでしょう。まず、自営業者として事業の全てを自分で行っていた内容から、一部のサービスのみを提供する仕事が考えられます。例えば、民宿を営んでいたけれども辞めて、地域の食材を使った食事を提供する食堂を開く、などです。この場合、民宿で提供していた食事を作るスキルが使えますし、食材の仕入れはこれまでの取引先とお付き合いを続けるので、新規開拓する労力が要りません。場所も民宿だった建物の一角が使えるならば、物件の処分も要らないので予算的にもメリットがあります。また、これまで自営業でやってきた経験を使えるのは、同業者の相談に乗るコンサルティングやアドバイスをする仕事です。そのようなサービスを提供する企業へ就職するのも良いですが、フリーランスで始めることもできるでしょう。自営業を営んだ経験者は自ら道を切り開く気概にあふれた人が多く、誰かの決定に従う仕事に向かない人もいるので、就職する以外の選択肢も考えることをおすすめします。新しい仕事にチャレンジする前に、スキルアップをする次にやりたい仕事が見つかったとして、今の自分の能力でできる仕事なのかを考えてみましょう。やりたいと思ったからといって、そのままでは就業できない仕事もありますので、下調べは必要です。まずはやりたい仕事に必要なスキルはどのようなものがあるのか、その仕事に詳しいサイトを検索したり、その仕事に就いている人のブログを見る、入門書などのビジネス書を読むなどして情報を集めます。自分のできることでその仕事ができるのかを確認したら、不足していることを学んでスキルアップを図ればよいのです。職業訓練のスクールがありますし、近場にスクールがなかったり通うのが難しい人には、オンライン講座や通信教育などもあります。廃業届を出してからならば、ハローワークが紹介する職業訓練校で学ぶ選択肢もあるので、機会は逃さずスキルアップを図ると良いでしょう。まとめ自営業で辞めたいと感じた際に試すべき対処法を見てきました。なぜ辞めたいのか自分に向き合うことが先決です。せっかく立ち上げた自営業ですから、続けたい気持ちもあるでしょう。業績アップのために対処法を試してみてください。もし廃業して就職したいならば、採用担当者を納得させるポジティブな志望理由を用意しましょう。自営業者の就職は難しいと言われていますが、職業訓練でスキルアップして成功することも多いので、根気よく就職活動をするのがおすすめです。また、企業で働くのが向かないタイプの人は、経験を活かした次の仕事を始めることも視野に入れてみましょう。仕事は生活の一部です。仕事の悩みがなくなれば生活も明るくなるので、専門家にアドバイスをもらうなどしてぜひ解消してください。お仕事が気になった場合は、アドバイザーに聞いてみよう!お仕事が気になる、話をもっと詳しく聞きたいという方はお気軽に「葬儀のおしごと」にお問い合わせください。業界に精通したアドバイザーがお仕事について詳しくご説明いたします。